電子書籍
ダンナのウツは私のせい?
著者 カフェ (著)
ブログランキングの「結婚」「うつ」部門などで第1位を獲得した話題の4コマブログ『ウツはわがまま病』がついに書籍化。第2子妊娠中のある日、突然ウツになってしまったダンナはウツを理由に言いたい放題、わがまま放題。そんなダンナのカオスな言動に振り回され続け、ついにはウツ治療を理由にダンナが離婚を迫ってきて……。ウツに苦しめられる人と、その人に苦しめられる人にも贈る、笑えない日常を前向きに笑い飛ばす完全実録コミックエッセイ!
ダンナのウツは私のせい?
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紙の本ダンナのウツは私のせい?
2011/09/01 14:13
「うつ」と「うつ病」は違うのです。
5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:みす・れもん - この投稿者のレビュー一覧を見る
元になっているブログの続き。「ウツはわがまま病? その後」
ブログのタイトルだけを読むと、「またこんなことを言うのか・・・」とゲンナリしてしまうんだけれど、本を読んでみるとその印象は180度変わる。結局のところ、ダンナさんは「うつ病」ではないのだと私は思うんだ。単に生まれつき「ワガママ」なのかもしれない。あるいは、何かしらの病気なのかもしれない。それなのに、誤った診断や診療のためにますます悪化してる。そんな気がする。
最初の段階で、診察に付きそうことができたら、少しは状態も変わったかもしれない。けれど、このダンナさんなら嫌がるだろうな・・・というのはわかる。自分に都合のいいことばかりを医者に告げ、自分に都合のいいように医者の言葉を受け取る。そうして、段々状態は悪くなる・・・。
4コママンガで1ページ。1時間弱もあれば読めてしまう本。このダンナさんにイライラしながら、先はどうなるんだ?!と思いながら、ページをめくっていった。最終的にどうなったのかは、この本では触れられていない。先に紹介したブログに綴られている。
しかし、母は強しとはよく言ったモノだ。著者・カフェさんはひたすらお子さんのことを思い、いろんなことに我慢したり、いろんなことと闘ったり。ご本人もだいぶ傷つかれたことだろう。けれど、妊娠中という身であるにもかかわらず・・・、いや、だからこそここまで強くなれたのだろうか。
ダンナさんは小さい頃から甘やかされて育ったのでは?と思う。それなりに出来のよい息子に両親は期待し、我慢を教えず育ててきたような気がする。だから彼は自分のしたいことをさせてもらえないのはおかしいと考えているような・・・。
「うつ」状態になったのは会社での激務がきっかけだったのかもしれない。けれど、そこから別の病気の症状を悪化させてしまったのは、自分の性格を冷静に見る機会を与えられなかったからかも。何もかもが他人のせい、自分は全く悪くない、病気なんだから周りは自分に優しくすべき。そんな考え方を「従来型うつ病」の人はしない(と私は思う)。逆に妻であるカフェさんのように自分が悪いのだろうか、自分は甘えているのだろうか、まだ頑張らなきゃ、そんな風に思ってしまうのではないだろうか。
ま、イライラしながら読み終えた本ではあるけれど、この後のカフェさんと2人のお子さんの幸せを祈らずにはいられない。どうなっていったのかは、ブログを拝見するとしよう。