voice style +plus 森のバイブル

自然の大切さ、尊さを知るための、エコロジー・マガジン。

原生林まで自転車で15分。思い浮かぶのは、子どもの頃によく訪れた、雪解け後の水が小川となって流れる秘密の場所。そこに行けば、かつては言葉を失うほどの美しい瞬間を、四季を通して感じ取り、見ることができました。手付かずの自然ほど美しいものはないでしょう。太古から命を育んできた森の中にいると、その清浄な空気は心を鎮め、そこから離れがたくなってきます。そこに何かを感じてきた先人たちは、厳かなる森に神や精霊を見てきたのではないでしょうか。

こういった森が地球上からなくなることは、生命活動が奪われていくことを意味します。人は結局、自然に生かされているのですから。生命の源「森」を守り、つくることは現代に生きる私たちの使命とも言えるでしょう。